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毎月の給料明細の裏の言葉。
今月は、精進です。
精進(しょうじん)ですが六波羅蜜の3番目です。
 
 布施の心を持つように努力、工夫することで、勇気をもって善を行い、悪を絶ち切る心の作用をいいます。肉食しないことを清進といいますが、贅沢を避け粗衣粗食をものともせず努力し、清浄な気分で修行に打ち込むところに清進の行があるといわれています。 
最善をつくして努力によって良い結果が得られても、それにおごらず、さらに向上心を持って継続することです。余計なことを考えず、大切な目標に向かって一筋に進んでゆくことが精進とされています。
 
「継続は力なり」といいます。どんなことでも続けてこそ身につき、力ともなるので、一日怠れば、それまでの何十日分の努力が水の泡となって消えてしまうことも多いのです。
ですから、六波羅蜜の実践も、まず「精進」があってこそ他の徳目の意味もあるのだといえます。「昔は善いこともたくさんしたが今は休んでいる」というのでは意味がないのです。続けなければ。
 
お釈迦様も、精進しなさい、一生懸命に働きなさい、とおっしゃっています。
働く事は、まさに魂を磨き、心を高めていくものなのです。
禅寺でも座禅を組む事だけが修行ではありません。掃除をする事、農作業をする事、
食事を作る事、何をするのもすべて自分を磨くためと教えられています。
 
道元禅師の『正法眼蔵』に「修証一等」という考えがあります。
常識的には修行(修)の後に悟り(証)が得られると考えますが、修行がそのまま悟りであるという意味です。  
常に修行が必要であり、修行をしている間だけが悟りであるというのです。これを考えると、「精進」のポイントは、一つには留まらないこと、つまり止めないこと、もう一つは常に現在の行為に熱中し、楽しむことのような気がします。




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